痛み・しびれ外来

痛み・しびれ外来 – 概要

『何年もあちこちにかかって分からなかったしびれの原因が、ここでようやく分かった』とか、『治療してからずいぶん楽になった』という声を、何人かの患者さんから聞いています。

正座をしていると足にジーンとしたしびれを感じます。そんな感覚異常を“しびれ”と呼びます。手足に痛みが出たなら、すぐに受診することでしょう。でも手足のしびれだったら……そのうち治るだろう、とのんびり構えがちではありませんか?

ところが、しびれは痛みより重大な意味をもつ場合があります。
例えば、脳や脊髄からくるしびれは放置すると範囲が拡大していきます。そのうちに手足の運動障害も生じてくることがあります。運動障害と言っても、手足はちゃんと動くので一見すると異常はないように見えるのですが、お箸がうまく使えない、洋服のボタンがかけにくい、平地でもよくつまづく、階段を下りにくい等々は、れっきとした運動障害です。
このように、しびれ程度だからと後回しになり、診断がついたときにはかなり進行していた、ということになりがちです。

では、しびれの診察はどのように行うのでしょう?最も大切なのは問診です。
いつ頃からどの部分にしびれが出始めたのか、どのように拡がってきたか、痛みはないか、動きはどうか、等々を詳しく聴き出す必要があります。
そのうえで診察し、身体のどこに問題があるのか『責任病巣を絞り込む作業』に進みます。その結果、責任病巣と思われる部位に対して、MRIやCTをこのように撮影してほしい、というリクエストを付けて検査します。また筋電図などの生理検査を追加することもあります。

治療は症状や生活背景などを総合的に勘案してじんわりと進めます。良い薬剤も開発されているので、まずはお薬やブロック注射などで保存的に治療します。それらでは効果が乏しい、どうしても辛いという場合には手術も検討します。できるだけ侵襲の小さな手術法を選択したり、他科との連携も密に行って、最適な治療を目指していきます。

以上のような診療を、じっくり時間をかけて行うことは通常の外来ではなかなかできません。そこで“しびれ外来”を開いて、原因をしっかり調べ、必要な治療を行うということを始めました。

受診希望の方へのお願い

診察室では、しびれの範囲(領域)を詳しく尋ねます。『この範囲がしびれます』と1本指でなぞって伝えられるようにして受診してください。
また、待ち時間を短くしたいので、予約制にご協力ください。

脳神経外科 科長 渡邊一良

医師紹介

科長・脊椎脊髄センター長
渡邊 一良

学歴

昭和57年3月 滋賀医科大学 医学部 卒業

所属学会・認定医・公職等

  • 日本脳神経外科学会 専門医
  • 日本脊椎脊髄外科学会 専門医