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動脈瘤とは

脳の動脈の一部が風船のように膨らんでしまう病気で,多くの場合,血管の分岐部にできます. ときに破れてくも膜下出血になります. 男性よりも女性に多く,年齢があがるにつれ頻度が上昇します.

原因は

生まれつき動脈壁がうすい部分を持っている人ができやすいことがわかっています.遺伝的要素があり,親が動脈瘤を持っていると,そうでない人に比べて数倍なりやすく,また高血圧や喫煙も危険因子として知られています.その他,覚醒剤等の薬物乱用者にできやすいことも知られています.
生まれつき動脈壁がうすい部分を持っている人ができやすいことがわかっています.遺伝的要素があり,親が動脈瘤を持っていると,そうでない人に比べて数倍なりやすく,また高血圧や喫煙も危険因子として知られています.その他,覚醒剤等の薬物乱用者にできやすいことも知られています.

症状とリスク

動脈瘤があるだけでは症状をきたすことはほとんどありません.動脈瘤の部位によってはそばにある神経を圧迫して目の奥の痛みや物が二重に見える(複視)症状が出ることがありますが,多くは無症状です. しかし破裂するとくも膜下出血となり,きわめて強い頭痛や吐き気,意識障害をきたします.死亡率が高く,緊急手術が必要となります. ただ動脈瘤の破裂率は年間1%程度と言われており,動脈瘤が見つかったからといってむやみに心配することはありません.

くも膜下出血とは?

多くの場合,脳血管にできた動脈瘤の破裂によって起こります.①女性,②家系にくも膜下出血の方がいる,③高血圧,④喫煙者に多いという特徴があります.死亡率の非常に高い疾患で,4割くらいの方が死亡し,治療できた場合でも約半数の方には何らかの後遺症をきたすため,社会復帰できる方は全体の3割程度といわれています.

症状は今まで経験したことのない,殴られたような頭痛が突然起こります.その他,嘔気・嘔吐,意識障害などがあります.麻痺はないことが多いです.

再破裂によって症状が悪化しますので,早急に手術治療が必要です.開頭して破裂脳動脈瘤にクリップをかけるクリッピング術,足の付け根の動脈から細い管(カテーテル)を入れ内側から動脈瘤をつめるコイル塞栓術があります.

動脈瘤に対する治療

従来行われているのは開頭クリッピング:全身麻酔下に頭部の外科手術を行い,破裂予防のためのクリップを動脈瘤にかけるというものです.脳の表面に近い動脈瘤は容易に治療可能ですが,深部にある,あるいは重要な神経のそばにあると難易度が高く,合併症も起きやすくなります.またサイズが大きくなるほどクリッピング術の難易度が増加します.

もう1つは血管内手術です.カテーテルと呼ばれるきわめて細く(直径1mm未満)柔らかいチューブを太ももの血管から挿入し,レントゲンで写しながら脳内まで到達し,動脈瘤内部を塞ぐ金属製の極細の(コイル塞栓術)方法です.クリッピング術が困難な深部や大きな動脈瘤でも治療が可能です.海外ではかなり普及しており,5割~(国によっては)8割程度はカテーテル治療されています.日本でも徐々に血管内手術が増加してきており,現在ではすべての動脈瘤の4割程度に行われています.

治療後の注意点,予防は?

再発する可能性や,新たに動脈瘤ができることがあるので,定期的に検査をしたほうがよいでしょう.高血圧,喫煙は約3~4倍くも膜下出血になりやすいというデータがあります.確実な予防法はありませんが,喫煙しないこと,そして適切な血圧を維持するために塩分,脂肪分を抑えた食事や運動がよいと考えられます.

治療困難な動脈瘤とは フローダイバーター治療

サイズが大きい,あるいは治療の難しい部位に動脈瘤があると,開頭手術のみならずコイル塞栓術が不可能なことがあります.現在ではフローダイバーターという新たな治療器材が日本に導入され,今までは治療できなかった動脈瘤も治療可能になりました.きわめて細い金属ワイヤーをメッシュ状に織り込んだチューブ(ステント)を動脈瘤の存在する血管に留置すると,血流が動脈瘤内部に入らなくなり,内部の血栓化,動脈瘤の縮小・治癒にいたるというものです.動脈瘤の圧迫による症状も改善が期待できます.ただ治療手技の難易度が高く,現在のところフローダイバーターを使用して治療できる施設が限られています(北海道は5施設).

説明動画

患者さん向けのNV疾患啓発サイト

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