当院では脳卒中後の麻痺した上肢(手)に対してTMS(transcranial magnetic stimulation)治療と集中的リハビリテーション(作業療法)を併用した治療を行っています。
TMSとは、頭に磁気刺激を行い、脳の活性を促すものです。TMS治療と
集中的作業療法を受けるには、東京慈恵会医科大学付属病院 リハビリ
テーション科の医師の外来診察を受けて頂きます。TMS治療の詳細につ
いて興味がある方は、以下のページを御参照下さい。
今回は、TMSのリハビリ(作業療法)について、担当者に話を聞きました。
上の写真がTMSで使用する機械です。
この部分から頭に磁気刺激を流します。
上の写真はTMS治療を行っている様子です。
Q : TMS治療で行う集中的作業療法は、通常の作業療法と何か違い
がありますか?
A : 通常の作業療法時間は40分~1時間程度ですが、TMSの作業
療法では午前・午後の各1時間行い、さらに各1時間自主トレーニング
メ ニューを提示し、行ってもらいます。リハビリに1日少なくとも合計4
時間を費やします。
又、集中的作業療法は、東京慈恵会医科大学附属病院で研修を修了
した作業療法士が中心となり行います。
Q : どのような方がTMS治療を受けていますか?
A : 身の周りのことはほとんど行えますが、麻痺側の手は少し動くものの日常
生活の中ではあまりうまく使えない方や、使っていてもぎこちない、というような方が
来られています。
細かな適応基準はありますが、麻痺の状態は中等度~軽度の方が対象となります。
「今後もっと茶碗を持てるようになりたい」、「自分で爪を切れるようになりたい」、
「パソコンのキーを押せるようになりたい」「腕が疲れにくくなれば…」など様々な思
いや、目標を持ってこられています。
Q : TMS治療と集中的作業療法を行った結果どのような変化がみられましたか?
A : 手が上がりやすくなり電気のスイッチを押せるようになった、ドアが開けられ
るようになった、手を使う機会が増えた、手の動きに滑らかさが出てきた、など様
様な変化がみられています。
Q : 退院後は継続してリハビリを行ってもらえるんですか?
A : 退院2週間後・1ケ月後・2ケ月後の計3回外来リハビリを行っています。退
院後のリハビリは日常の中でご自分でいかに使っていくかが重要になります。
退院時に、自宅で行って頂く自主トレーニングメニューをお渡ししますので、それ
を継続的にうまく行えているか外来で確認し、また機能の変化に合わせて自主ト
レーニングメニューの再検討を行い、動作のポイントや日常での使用方法の指導
や機能を持続・向上できるよう関わっています。
Q :TMSについて興味のある方や不安のある方へメッセージをお願いします。
A :はじめは不安があるかもしれませんが、担当セラピストがそれぞれ個人の
状態に合わせて進めていきますので、ご安心下さい。
より楽で快適な生活を送るために、目標に向かって、一緒に頑張りましょう!!
最後に、TMSについての説明がホームページに詳しくのっていますので、
興味のある方はぜひご覧ください。
文責:岡田 美智子
昨年12月21日に行われました函館新都市病院 大忘年会 リハビリテーション科の余興の様子です!!
とても盛り上がりました!!
今年もリハビリテーション科を宜しくお願い致します!!
ライオンキングです!
衣装は手作りですよ!!
キングはリハビリテーション科 阿部療法士長です!!
アニメ ちびまる子ちゃんの踊るポンポコリンに合わせて踊っています!!
優秀賞を頂きました☆☆
文責:岡田 美智子