足の血管の病気について~歩けることは大切~
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吉谷 敬先生
循環器内科
Q1: 下肢閉塞性動脈硬化症とは何ですか?
A: 足の血管に起こる動脈硬化症のことで、足の血管病が他の全身の血管病を引き起こすこともあります。認知度は低いですが、脳血管病、心血管病より予後が悪く早期発見が重要な病気です。
Q2下肢閉塞性動脈硬化症にかかりやすい人はいますか?
A: 60歳以上、喫煙、糖尿病、高血圧、コレステロール、脂質の異常、脳血管や心臓疾患をお持ち場合、腎臓病がある場合などがリスクとされています。
Q4どんな症状が現れますか?病気が進行するとどうなりますか?
A: 動脈硬化がある程度進んで初めて症状となって現れます。症状としては足の痺れや冷感、歩行時の足、ふくらはぎの疲れ、痛みなどが代表的で進行すると安静時、夜間の痛み、足先の変色や傷の治りにくさが見られます。
Q4: 早期発見のためにはどうしたらいいですか?
A: リスクのある方が無症状で見つかることもありますし、症状があれば早めに病院を受診し定期的な検査や生活習慣の改善が大切です。
Q5: 病院での検査方法や治療方法について教えてください
A: 血圧計を使った腕と足の血圧の測定が簡単で一般的な検査方法です。その他、必要に応じMRIやCTなどによる血管の検査を行うこともあります。
A: 生活習慣の改善、薬物療法、運動療法が基本ですがカテーテル治療やバイパス治療など
も行われます。
Q6: 下肢閉塞性動脈硬化症の治療後、患者さんの声はどうですか?
A: 治療後に足の温かさが戻ったり、歩行が改善したりする声があり、切断を免れた方もい
らっしゃいます。
最後に一言
不安な症状などがある場合は、当科(循環器内科)を一度受診して頂ければと
思います。
循環器内科 主任科長 吉谷 敬 医学博士
所属学会・認定医・公職等
日本循環器学会認定 循環器専門医
日本内科学会 内科認定医
日本インターベンション治療学会 認定医
日本医師会認定産業医
日本プライマリ・ケア連合学会
心臓リハビリテーション学会
海外論文など