発疹
疾患概要
発疹とは、皮膚に現れる目に見える変化のことを指します。赤みやぶつぶつ、水ぶくれなど、形や原因はさまざまですが、主に以下の種類があります。
発疹の種類
- 斑(はん): 皮膚が変色した状態。たとえば赤い斑点(紅斑)、青あざ(紫斑)、白っぽい斑点(白斑)などがあります。
- 膨疹(ぼうしん): 皮膚がぷっくり盛り上がり、かゆみや赤みを伴うことが多い。蕁麻疹(じんましん)がこのタイプで、1日以内に消えるのが特徴です。
- 丘疹(きゅうしん)・結節(けっせつ)・腫瘤(しゅりゅう): 小さなぶつぶつ(丘疹)や大きなできもの(結節・腫瘤)です。
- 水疱(すいほう)・膿疱(のうほう): 中に液体が入った発疹で、水ぶくれ(透明な液体)や膿ぶくれ(白や黄色の液体)があります。
- 嚢腫(のうしゅ): 皮膚の中に袋状の構造ができ、中に液体や内容物がたまったものです。
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発疹が出たら
多くの発疹は自然に治ることがありますが、次のような場合は医療機関を受診してください。
- 発疹が長引いたり、悪化したりしている
- 発疹が広範囲に広がったり、ただれたり、化膿している
- 発熱や咳など、皮膚以外の症状がある
- 新しい薬を飲み始めた後に発疹が出た
- 息苦しさや動悸、吐き気などがある(緊急の場合は救急車を呼びましょう)
よくある病気
発疹が現れる原因はさまざまですが、以下のような病気が関係していることがあります。
- 手足口病: 手や足、口の中に小さな水ぶくれができ、風邪のような症状を伴うことがあります。
- 突発性発疹: 赤ちゃんに多く、高熱が下がった後に体にピンク色の発疹が出ます。
- 湿疹(しっしん): かゆみや赤みを伴う皮膚の炎症です。
- 蕁麻疹: 突然赤みやかゆみを伴う発疹が現れ、1日以内に消えることが多いです。
- 薬疹(やくしん): 薬が原因で発疹が出ることがあります。ひどい場合はすぐに病院へ。
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チェックポイント
発疹が出たら次のことを確認しておくと、診察の際に役立ちます。
- 発疹が出た場所やタイミング、形状(写真を撮ると便利)
- 最近飲み始めた薬やサプリメント、使った化粧品や洗剤など
- かゆみ、痛み、発熱などの症状があるか
- ストレスや疲れがたまっていないか
発疹は子どもから大人まで誰にでも起こりうる症状です。特に子どもは感染症や肌の弱さが原因となることが多く、大人の場合はストレスや病気が関係していることもあります。症状が続く場合は、自己判断せず早めに医師に相談しましょう。
受診について
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