ものわすれ

ものわすれ

疾患概要

「物忘れ」とは、記憶に関する機能の低下や障害によって、物事や出来事を思い出せなくなる状態のことです。物忘れは、加齢に伴う正常な現象として起こる場合もありますが、脳の病気が原因で起こる場合もあります。脳神経外科では、主に脳の病気が物忘れの原因となっている場合に対応しています。

脳の病気が物忘れの原因となる場合には、以下のような病気が考えられます。

  • 脳血管障害

    脳の血管が詰まったり、破れたりすることで、脳の一部に血流が不足したり、出血したりする病気です。脳血管障害には、脳出血、脳梗塞、脳動脈瘤、くも膜下出血などがあります。脳血管障害は、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙などの危険因子が関係しています。脳血管障害によって、記憶に関係する脳の部分が傷つけられると、物忘れが起こります。脳血管障害の診断には、脳の画像検査(MRIやCTなど)や血液検査が必要です。脳血管障害の治療には、薬物療法や手術療法があります。

  • 脳腫瘍

    脳の細胞が異常に増殖してできる塊のことです。脳腫瘍には、良性のものと悪性のものがあります。脳腫瘍の原因は、遺伝的な要因や環境的な要因などが考えられますが、はっきりとはわかっていません。脳腫瘍は、脳の圧迫や浮腫(むくみ)によって、脳の機能を低下させます。脳腫瘍が記憶に関係する脳の部分にできると、物忘れが起こります。脳腫瘍の診断には、脳の画像検査(MRIやCTなど)や腫瘍の組織検査が必要です。脳腫瘍の治療には、手術療法や放射線療法や化学療法などがあります。

  • 正常圧水頭症

    脳の中にある脳脊髄液という液体が過剰にたまって、脳の室という空間を広げる病気です。正常圧水頭症の原因は、脳の感染症や出血などの後遺症や加齢などが考えられますが、はっきりとはわかっていません。正常圧水頭症は、脳の室が広がることで、脳の機能を圧迫や伸展させます。正常圧水頭症が記憶に関係する脳の部分に影響すると、物忘れが起こります。正常圧水頭症の診断には、脳の画像検査(MRIやCTなど)や脳圧測定や脳脊髄液の検査が必要です。正常圧水頭症の治療には、脳脊髄液を体外に排出するためのシャント手術があります。

  • 慢性硬膜下血腫

    脳と頭蓋骨の間にある硬膜という膜の下に、血液がたまる病気です。慢性硬膜下血腫の原因は、頭部外傷や抗凝固薬の使用や加齢などが考えられます。慢性硬膜下血腫は、血液がたまることで、脳の圧迫や変位を起こします。慢性硬膜下血腫が記憶に関係する脳の部分に影響すると、物忘れが起こります。慢性硬膜下血腫の診断には、脳の画像検査(MRIやCTなど)が必要です。慢性硬膜下血腫の治療には、血液を吸引するための穿刺手術や開頭手術があります。

以上のように、脳神経外科領域では、物忘れの原因となる脳の病気を様々な検査や治療で対応しています。物忘れが気になる方は、早めに脳神経外科に相談してください。

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