物忘れは、記憶に関する機能の低下や障害によって、物事や出来事を思い出せなくなる状態のことです。脳神経外科では、脳の病気が物忘れの原因となっている場合に対応しています。
脳の病気が物忘れの原因となる場合には、以下のような病気が考えられます。
脳の血管が詰まったり、破れたりすることで起こります。高血圧や糖尿病などの危険因子が関係しています。脳血管障害によって、記憶に関係する脳の部分が傷つけられると、物忘れが起こります。診断には脳の画像検査や血液検査が必要で、治療には薬物療法や手術療法があります。
脳の細胞が異常に増殖してできる塊です。脳腫瘍が記憶に関係する脳の部分にできると、物忘れが起こります。診断には脳の画像検査や組織検査が必要で、治療には手術療法や放射線療法などがあります。
脳の室という空間に脳脊髄液が過剰にたまって起こります。正常圧水頭症が記憶に関係する脳の部分に影響すると、物忘れが起こります。診断には脳の画像検査や脳圧測定や脳脊髄液の検査が必要で、治療にはシャント手術があります。
頭蓋骨と脳の間に血液がたまる病気です。慢性硬膜下血腫が記憶に関係する脳の部分に影響すると、物忘れが起こります。診断には脳の画像検査が必要で、治療には穿刺手術や開頭手術があります。
以上が物忘れの原因となる主な脳の病気です。もし物忘れが気になる場合は、早めに脳神経外科に相談してください。
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