心不全
疾患概要
心不全とは、心臓が全身に血液を送り出すポンプの働きを十分にできなくなった状態です。これにより、身体の臓器や組織に必要な血液が行き渡らなくなり、様々な症状が現れます。日本では、心疾患はがんに次ぐ死因であり、心不全はその中でも特に多い病気です。
原因・症状
- 原因: 心不全の原因には、心臓の弁が正常に機能しなくなる「弁膜症」、心筋が障害される「心筋症」、冠動脈が狭くなる「狭心症」や詰まる「心筋梗塞」といった虚血性心疾患、不整脈や高血圧などが挙げられます。
- 症状: 急性の心不全では突然の呼吸困難が起こりますが、慢性的な場合は、倦怠感や足のむくみ(浮腫)などが徐々に現れます。進行すると、軽い運動でも息切れがするようになり、日常の活動が難しくなることがあります。
検査
- 検査: 心不全を診断するためには、レントゲンや心電図、心エコーなどが行われます。さらに詳細な検査が必要な場合、運動負荷検査やCT、MRI、カテーテル検査が行われることもあります。
治療
心不全の治療には、利尿薬や血圧を下げる薬、心臓の負担を減らす薬などが使われます。また、原因疾患に応じて手術やカテーテル治療が行われる場合があります。重症化した場合には、心臓をサポートするための機械的な装置を使うこともあります。
高血圧や糖尿病の管理も重要で、これらの治療を続けることで、将来の心不全リスクを減らすことができます。
受診について
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